お志乃の恋愛小説 バックナンバー
   
2003年10月20日号  又蔵書房から発行  第一号発刊
   
2003年10月21日号  ハナタレ書房から発行
   
2003年10月22日号  ヌーブラ書房から発行
   
2003年10月31日号  母子書房から発行  タイトル・・・「夜汽車に揺られて」
   
2003年11月1日号  母子書房から発行  タイトル・・・「頑張れ お志乃」
   
2003年11月2日号  学園書房から発行  タイトル・・・「学校へ行きたい」
   
2003年11月3日号  兄弟愛書房から発行  タイトル・・・「お志乃 里帰りする」
   
2003年11月8日号  アルプス書房から発行  タイトル・・・「花を売る少女」
   
2003年11月20日号  無情書房から発行  タイトル・・・「ああ無情」
   
2003年11月26日号  母子書房から発行  タイトル・・・・「無情の夢」
   
2003年11月30日号  手のひら書房から発行  タイトル・・・・「手のひらを見れば」
   
2003年12月2日号  まき拾い書房から発行  タイトル・・・・「見上げればお月様が笑っていた」
   
2003年12月3日号  消えた青春書房から発行  タイトル・・・・「消えた!生きる勇気」
   
2003年12月4日号  涙 書房から発行    タイトル・・・・「涙が止まらない」
   
2003年12月6日号  国道 書房から発行  タイトル・・・・「国道に立つ女」
   
2003年12月8日号  さび 書房から発行  タイトル・・・「さびたナイフ」
   
2003年12月9日号  お米 書房から発行  タイトル・・・・「一合のお米」
   
2003年12月11日号 サイクリング 書房から発行 タイトル・・・「友情サイクリング・・お志乃感激する」
   
2003年12月15日号  風 書房から発行 タイトル・・・「風と一緒に歩こう」
   
2003年12月21日号  クリスマス 書房から発行  タイトル・・・「サンタさんは来なかった!」
   
2003年12月22日号  人形 書房から発行  タイトル・・・「私は踊る人形」
   
2003年12月23日号  アイスクリーム 書房から発行  タイトル・・・「50円が欲しい」
   
2004年1月8日号  バスケットボール 書房から発行  タイトル・・・「もうすぐ、大会試合。」
   
2004年1月16日号  竹の筒 書房から発行  タイトル・・・「たそがれ、一膳の食事。」
   
2004年2月3日号  養老院 書房から発行  タイトル・・・「時のいたずら、母上は養老院暮らしだった。」
   
2004年2月4日号  お化粧 書房から発行  タイトル・・・「朝日の差し込む部屋」
2004年2月27日号  居眠り 書房から発行  タイトル・・・「居眠りをする!生徒達!」
2004年2月29日号  菜の花 書房から発行  タイトル・・・「お志乃を待つ、菜の花」
2004年3月24日号  イカリヤ 書房から発行  タイトル・・・「いかりや長さん!お疲れさん」
2004年6月30日号  飴玉 書房から発行  タイトル・・・「食べられない飴玉」
  
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2003年10月20日号
<お志乃の恋愛小説>
今日からな、お婆が皆さん方へとても感動する本を読んであげるで元気出しなされよ。日頃から疲れも溜まっているじゃろうに。 これは、又蔵書房から発行されているんじゃ。そんな所があるのかって? !あったんじゃよ昔!。
今日のタイトルは、「お志乃16歳、まだつぼみ」じゃが。つべこべ言わずに、読むだすよ。

昔、一本木通り(今の六本木じゃ、昔は1本しか木がなかった)を散歩していたお志乃は、石につまずきコケタ。 ミニスカート(昔もあったんじゃよ)を穿いていた
お志乃のひざから血がにじみ出た。立ち上がろうとしたがひざを痛めたので痛くて立ち上がれなかった。

楽しい散歩になるはずだったのに、お志乃は目の前が真っ暗になってしまった。
小さい子供がこけた場合、傍にはだいたい親が居て起こしてくれるものである。お志乃は一人。

と、そこへ「お嬢さんどうしました」と声をかける男性の声。
お志乃を抱え上げ、ハンカチでひざを手当てして去ろうとした。
お志乃はすかさず、「おなまえは?」と声をかけると、
「大杉 良太郎です」と言って去って行った。(いいでが、架空の話じゃが)
お志乃の胸の鼓動は高鳴った、お志乃16歳まだつぼみ。
ーおわりー
この物語は、フィックションです真剣に読んではいけません。
また、この本を手に入れようとしても発売していません。
出演者・・・お志乃当時16歳
友情出演・・大杉 良太郎
編集者・・・オババ
場所提供・・一本木通り
照明・・・・太陽
音楽・・・・ハミング

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2003年10月21日号
<お志乃の恋愛小説第二段>
今日からな、お婆が皆さん方へとても感動する本を読んであげるで
元気出しなされよ。日頃から疲れも溜まっているじゃろうに。

この物語は、ハナタレ書房から発行されとるんじゃ。

むかし昔(どれくらい昔かと言うと縄文時代じゃが)
ある所に(ある所とは、東京文京区めじろ台3丁目じゃが)
田中 格衛門というお人が住んでおったんじゃ。(昔話じゃで、
真剣に考えなくともいいでが!)
その、田中 格衛門さん宅へ奉公に来ておった一人の若い娘子が
居たんじゃ。もう、おわかりじゃろう「お志乃」じゃが。
器量が良くて、とても素直ないい子じゃった。
歌もうまくて、ある時NHKのど自慢に出る事になって、それが
1当将になってテレビ局から女優にならないかと話が飛び込んで
着たんじゃが。
お志乃は、この出来事を田中 格衛門さんへ報告すると、格衛門さん
はヨッシャ!ヨッシャ!と賛成してくれたんじゃが。

次の日からは、女優の道の修行が始まったんじゃ。
器量良しの、お志乃の事はたちまち映画監督さん達の耳にも入った。
黒澤 明衛門監督さんが、お志乃を主演女優に抜擢してくれたんじゃが。
共演男優に、誰にしようかいのう?
ボス研さんにしとこうかいのう、西部警察で活躍したお人じゃが。
<お志乃16歳まだつぼみ>
ーおわりー
この物語は、フィックションです真剣に読んではいけません。
また、この本を手に入れようとしても発売していません。
出演者・・・お志乃当時16歳
友情出演・・田中 格衛門 黒澤 明衛門監督  ボス研
編集者・・・オババ
場所提供・・縄文時代
照明・・・・なし
音楽・・・・クシャミ

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2003年10月22日号
<お志乃の恋愛小説第三段>
今日からな、お婆が皆さん方へとても感動する本を読んであげるで
元気出しなされよ。日頃から疲れも溜まっているじゃろうに。

この物語は、ヌーブラ書房から発行されとるんじゃ。

昔むかし(どれくらい昔かと言うと「大昔」じゃが)
ある所に(ある所とは、東京文京区の神楽坂じゃが)
器量が良くて、とても素直な若い娘子が住んでおったんじゃ。

もう、おわかりじゃろう「お志乃」の登場じゃが。

今日は日曜日、彼氏と会う約束の日じゃ。云わばデートの日
じゃが。
朝早く起きて、おにぎりを作る事にした。中に梅干を入れ
ゴマ塩をふりかけ、竹の皮に入れフロシキで包んだ。
竹の筒にお茶も入れて出かける事にした。

待ち合わせの場所は、小石川植物園じゃ。
相手の人は、「おいしい」と言ってくれるだろうか、お志乃の
心は弾んだ。
小石川植物園前に行くと、彼氏が待って居てくれた。
「赤いハンカチ」を持って。
相手の男性は、かっこいい男じゃ。名は「石原裕三郎」という。
<お志乃16歳まだつぼみ>
ーおわりー
この物語は、フィックションです真剣に読んではいけません。
また、この本を手に入れようとしても発売していません。
出演者・・・お志乃当時16歳
友情出演・・「石原裕三郎」
編集者・・・オババ
場所提供・・小石川植物園
照明・・・・明るい太陽
音楽・・・・コスモス

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2003年10月31日号
<お志乃の恋愛小説>
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タイトル・・・「夜汽車に揺られて」

部屋の明かりを暗くして読んでおくれやす。
haruさん、蛍光灯を消すだすよ!

むかし昔、どれくらい昔かと言うと( こ〜〜〜〜〜〜れ・・位)
ある所に、ある所とは(九州の田舎じゃが)
戦後まもない頃じゃった、平屋の小さな家に家族6人が暮らして
おった。当時は電球の玉1個だけじゃった。
貧しくも、不平を言わず楽しい家庭を作りながら暮らしていた。

しかし、そんな家族に突如不幸な出来事が起こってしまった。
両親が別れる事となったのである、何に不満があったのか。
お志乃、11歳の時であった。
子供のお志乃には、何の事だかわからなかった。

お志乃は親父の方へ引き取られ、子供兄弟は別れ別れとなって
しまった。
母に会いに行く事は許されず、・・・・・しかしお志乃は・・・
正月に、畑の中を走り母の元へ一目散にめざした。

母の元へたどり着くと、小さな掘っ立て小屋に畳は無くゴザが
敷いてあった。兄弟も元気そうだったが正月なのに着ている服は
穴だらけだった。

母は浜の部落へ行き、戻ってきた。
「肉を食べていきなさい」と言って、現代のステーキを焼いて
くれた。鯨肉である。当時は牛肉や豚肉は高値で手に入らなかった
ようである。
お志乃も肉を食べるのは初めてだった。
今考えれば、母も奮発したものだと思う。

数日が経ち親父に呼ばれ、「なぜ、母の元へ行った」と殴られた。
お志乃は、なぜ母の元へ行ったのがわかってしまったのだろうと
不思議に思った。誰かが告げ口したのであった。
お志乃のほほには、親父の手の形が4〜5日残っていた。

学校を卒業すると、会社へ就職する事になった。
夜行列車に一人で乗り、向かうは大阪駅である。

列車の外はもう、真っ暗だった。
お志乃の顔が窓ガラスに映っていた、自分の顔を見て何思う。
田舎ともお別れ、母ともお別れ、兄弟ともお別れ、友達とも
お別れ。もう、引き返す事はできない。
お志乃14歳の春・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、事実を元に構成されています。
発刊場所・・・母子書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃14歳、 母上、 親父
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・電球の玉
音楽・・・・ああ上野駅

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2003年11月1日号
<お志乃の恋愛小説>
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タイトル・・・「頑張れ お志乃」

部屋の明かりはそのままでいいよ。
わかりましたか、朧月夜さん。!

昨日の続きじゃ、今回初めて読まれる方はバックナンバーを
ご覧下さい。
大阪駅に着くと、会社の人が迎えに来てくれていた。
さすが大阪、「にぎやかな所だなァ」とお志乃は感じた。
お昼前の到着だったので、駅のレストランで食事をする事になった。
レストランで食事をするのも初めてだった。
食事が終わると、電車を乗り換え会社へ向かった。
向かう会社は、奈良県北葛城郡香芝町にある。
でかい広さの、紡績工場と印刷工場があった。

お志乃はここで働く事になる、・・・「頑張れ お志乃」。
お志乃14歳の春・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、事実を元に構成されています。
発刊場所・・・母子書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか、読む事はできません。

出演者・・・・お志乃14歳、 会社の上司
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・明るい日差し
音楽・・・・ああ上野駅

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2003年11月2日号
<お志乃の恋愛小説>
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タイトル・・・「学校へ行きたい」

部屋の明かりはそのままでいいよ。
わかりましたか、annaさん。!

昨日の続きじゃ、今回初めて読まれる方はバックナンバーを
ご覧下さい。
奈良県北葛城郡香芝町に紡績工場と印刷工場がある。
そこで、お志乃は印刷工場で働く事と成った。
同じ年代の若者が同じように働きに来ていた。
数ヶ月経った頃、お志乃にひそかに恋心を持つ相手が現れた。
愛媛県直島出身の人だった。

1年近く経った頃、御所市に住む会社の同僚から、「ある工場へ
移らないか」と話を持ち込まれた。

お志乃は常日頃から、高校へ行きたかった。
それを条件に、御所市の工場へ移った。

小さな個人の町工場だった。
朝は「大和がゆ」と言って、おなべにごはんがほんの少し
入ったおかゆである。
ここには、いじわるな爺さん、バーさんが居た。
朝の食事には、バーさんがおなべの上の方ばかりすくってお志乃に
おかゆを渡した。茶碗の中身はごはんつぶは数える程しか
入っていない。
爺さんが、「おかわりはいいのか」と聞く。
お志乃は「はい、もうけっこうです。」と言った。
爺さんが再び、「おかわりをしないという事は、うちのごはんが
食べられないと言う事かね。」と言われた。
お志乃は「いえ、そんな事ありません。」と答えた。

1年浪人という形になったお志乃は、大和高田市の定時制高校へ
行く事になった。
しかし、工場の主人や爺さんに反対される毎日であった。

お志乃は学校の友達に合うのが楽しみであった。・・
・・「学校へ行きたい」。
お志乃15歳の春・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、事実を元に構成されています。
発刊場所・・・学園書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか、読む事はできません。

出演者・・・・お志乃15歳、愛媛県直島の友人 会社の同僚
       いじわる爺さん、バーさん 個人経営の主人
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・日替わりお天気
音楽・・・・高校3年生

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2003年11月3日号
<お志乃の恋愛小説>
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タイトル・・・「お志乃 里帰りする」

部屋の明かりはそのままでいいよ。
わかりましたか、annaさん。!

昨日の続きじゃ、今回初めて読まれる方はバックナンバーを
ご覧下さい。

御所市の町工場へ移ったお志乃は、大和高田市の定時制高校へ
行く事になった。
1年浪人しているので、同級生はほとんど年下であった。
人気者になったお志乃は、学級委員にも選ばれた。

授業中に、居眠りをする人も居た昼間の仕事で疲れたのであろう。
学校帰りには、上級生に声をかけられ一緒に駅まで行っていた。

そんなお志乃に1通の手紙が田舎の姉から届いていた。
結婚するのだそうだ。
しかし、お志乃は喜べなかった。
当時、姉は弟と2人暮らしをしていたのである。
弟はまだ中学3年生になったばかりの時であった。

弟はひとり暮らしになる、生活できるのか心配だった。
姉に結婚は、もう少し伸ばすように言ったが駄目だった。

お志乃は悩んだ。
中学生の弟が、ひとり暮らしできるわけがない。

お志乃は田舎へ帰る決意をした。・・・「お志乃 里帰りする」

お志乃17歳の時であった・・・お志乃 まだつぼみ。
「完」
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この物語は、事実を元に構成されています。
発刊場所・・・兄弟愛書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか、読む事はできません。

出演者・・・・お志乃17歳、同級生、上級生、姉、弟
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・お月様
音楽・・・・高校3年生

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2003年11月8日号
<お志乃の恋愛小説>
タイトル・・・「花を売る少女」
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昔むかし、(大昔じゃが)
ある所に、(アルプスのふもとじゃよ)
一軒の小さなお家があった。
そこには、体の不自由な花さか爺さんと孫娘が住んで居った。
素直なかわいい女の子であった、もうおわかりじゃろう「お志乃」
であった。
お志乃は毎日、畑から花を摘んで街へ売りに出かけていた。
街までは、片道4時間の道のりであった。
朝早く出かけ、帰りは夜中であった。

街へ着くと、人通りの多い所を選んで花売りを始めた。
「お花はいかかですか」・・・「お花はいかかですか」
道行く人へ声をかけていった。

なかなか、花は売れない。
・・・・・・
あたりはすっかり暗くなっていた、外灯の明かりがお志乃の
頬を照らしていた。

「お花はいかかですか」・・・・

道行く人は反応無く通り過ぎるばかり。
お志乃にも、疲れがでてきた。
人通りも少なくなってきた、「今日はもう帰ろうか」と
お志乃は思った。
家庭の収入は、お志乃の花売りだけであった。

前方から、一人の老人がお志乃の方へやって来た。
お志乃は祈る思いを込めて、声をかけてみた。

「おじさん、お花はいかがですか」

おじさんは花を買ってくれた。
「ありがとうございました、おじさん!。」

やっと花が売れた、あたりはもう真っ暗であった。
お志乃は家へ帰ることにした、これから4時間ほど歩いて
帰らなければならない。

お志乃は辛くても、表情には出さなかった。
あすは、がんばろう。心の中でつぶやいた。
「花を売る少女」・・・お志乃14歳 まだつぼみ
「完」
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この物語は、フィックションです。
発刊場所・・・アルプス書房 (昔あったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか、読む事はできません。

出演者・・・・お志乃14歳、、花さか爺さん、道行く人々、ご老人
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・外灯
音楽・・・・アルプスの少女

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2003年11月20日号
<お志乃の恋愛小説>

タイトル・・・「ああ無情」
部屋の明かりを暗くしてお読みください。
るびーさん!!蛍光灯を消しておくれやす、わかりましたか。

改めてお志乃の恋愛小説「ああ無情」のはじまり始まり。
昔むかし・・・おお昔じゃ。
大東亜戦争末期、日本軍は敗戦においやられていた。
日本軍が最後の抵抗として、考え出したのが「特攻隊」である。
片道のガソリンしか積んでいない、文字道理帰れないのである。

特攻兵は、20歳前後の若者ばかりであった。
この特攻兵とは、軍の機密で外部には情報をもらされる事は
なかった。

この特攻兵達の、食事の支度や洗濯、話し相手を勤める
女性達が宿舎内に居た。
明日、出陣すれば帰って来れない若者「特攻兵」。

女性の中に、気立てのいい娘が居た。お志乃である。

お国の為とはいえ、命を捨てなければ成らない若者。
お志乃は納得がいかなかった。
カルタ取りをして遊んだ若者、もう戻ってこない。
今日は誰が帰らぬ人となるのか、お志乃の気持ちは
計り知れない苦しみがあった。

今日も、別れの杯を飲み片道のガソリンを積み
若者は飛び立った。
お志乃は呆然と立ち、祈るだけしかできなかった。

「ああ無情」
お志乃15歳の春・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に編集構成されています。
発刊場所・・・無情書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃15歳、 「特攻兵」若者
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・無し(暗闇)
音楽・・・・ラバウル小唄

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2003年11月26日号
<お志乃の恋愛小説>
タイトル・・・・「無情の夢」

ここまでのあらまし
幼い時に、母や兄弟と別れ別れになり父上に育てられたお志乃は、
学校を卒業後奈良県へ就職する事になった。
「本日分」
休日には、奈良公園や橿原神宮へもよく遊びに出かけた。
買い物は、大和高田市の商店街へ足を運んだ。
途中で同級生にも出会った。

10月には、奈良公園で菊祭りも行われていた。

ある風景を見て、お志乃は無性に悲しくなってきた。

手をつないで歩く、親子連れの姿を目にしたからであった。
「母に会いたい」・・・
楽しそうな光景、お志乃は親子連れの姿がとても
うらやましかった。
自分も母親と一緒に手をつないで歩いてみたい。

「無情の夢」
お志乃15歳の春・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・母子書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃15歳、 親子連れ
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・にこやかな太陽
音楽・・・・無情の夢
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あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2003年11月30日号
<お志乃の恋愛小説>
タイトル・・・・「手のひらを見れば」

ここまでのあらまし
幼い時に、母や兄弟と別れ別れになり父上に育てられた。
「本日分」
時は学生時代の頃である。
親が別れたという事で、人間不信に陥ったお志乃は学校の先生
だけが頼りであった。
先生の言う事は素直に聞いて、勉学に励んだ。

作文や絵、習字の展覧会では優秀な成績で賞状と景品を
いつももらっていた。
鉛筆やノートは買わなくても済んだ、もっとも買ってもらえない
程の状況でもあった。

学校が終わると、家に帰り洗濯や食事の支度をしなければ
ならなかった。
食事の支度と言っても、現代のようなものではない。
お米をといで、まきを燃やして炊くのである。
日曜日には、まき拾いにも行かなければならなかった。

洗濯は近くの川へ、大きな木のタライと洗濯板と固形の
洗剤を持って行くのである。
手でゴシゴシと洗わなければならない。
冬の時期は、とても辛かった。・・・・水が冷たい。
お志乃の手は、真っ赤になっていた。

「手のひらを見れば」
お志乃13歳の春・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・手のひら書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃13歳、 
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・まっかな太陽
音楽・・・・春よ
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あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2003年12月2日号
<お志乃の恋愛小説>
タイトル・・・・「見上げればお月様が笑っていた」

ここまでのあらまし
幼い時に、母や兄弟と別れ別れになり父上に育てられた。

「本日分」
母の居ないお志乃は、家事一切やらなければならなかった。
父上は、会社務めで夜勤の時もあった。
父上からお金は預かっていなかったので、毎日が大変だった。

休日には、「おにぎり」を作って近くの山へ「まき拾い」に出かけた。
お風呂を沸かしたり、食事の支度に使う為だった。
現代のような、ガスや電気コンロなど無かった頃だから。

リヤカーを押して、「まき」を拾い集めていった。
山の日の暮れるのは早い、お志乃は夢中になって拾った。

リヤカーいっぱいに集められたので、帰宅する事にした。
なんと、日の暮れるのは早いんだろう。
お志乃は空を仰いだ。

「見上げればお月様が笑っていた」
お志乃13歳の春・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・まき拾い書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃13歳、 
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・お月さま
音楽・・・・落ち葉拾い
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あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2003年12月3日号
<お志乃の恋愛小説>
タイトル・・・・「消えた!生きる勇気」

ここまでのあらまし
幼い時に、母や兄弟と別れ別れになり父上に育てられた。

「本日分」
中学生の頃、お志乃は楽しく学校で皆と学生生活を送っていた。
10月運動会の時、当時は裸足でやっていた。
でも何かを踏み、足に痛みを感じたがそのままほっていた。

数日が経って、お志乃足は化膿し始め歩くのも辛く
病院へ行く事になってしまった。

それから数日が経った頃、いつものようにお志乃は毎日寒い
部屋で夜遅くまで勉強に励んでいる時だった。
激しい咳をし始めた。

いつものように学校へ行き、授業を受けている時めまいが
して倒れてしまった。
保健室へ運ばれ処置を受けていたが、容態が回復せず病院へ
運ばれてしまった。

病院で診察を受けた結果、心臓弁膜症であると判断された。
そのまま入院となり、入院生活が始まった。

しかし、お志乃の父上は会社務めで連絡は取れなかった。
別れた母上が来てくれた、入院手続きもしてくれた。

2〜3日経って、父上が病院へ来てくれた。
「おまえが勝手に入院したのだから、病院代は払わない」
父上はそう言って、病院の部屋を去って行った。

お志乃はまだ学生、入院費用を支払う事はできない。
入院費用はどうしたらいいのか、お志乃は思い悩んだ。
退院しよう、でもこんな体では。
生まれて来なければ良かった・・・お志乃は悲しくなった。

「消えた!生きる勇気」
お志乃13歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・消えた青春書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃13歳、 母上 父上
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・病院の明かり
音楽・・・・落日
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2003年12月4日号
<お志乃の恋愛小説>
タイトル・・・・「涙が止まらない」

ここまでのあらまし
幼い時に、母や兄弟と別れ別れになり父上に育てられた。
学生の頃、心臓弁膜症で入院となったお志乃は入院費用を父上に
払ってもらえず、途方に暮れていた。

「本日分」
「退院しよう」・・お志乃はそう決心した。
「もういつ死んでもいい」・・心の中でつぶやいた。
父上の気持ちがわからなかった、人間不信にも陥った。

病院へ長く居ては入院費用がかさばるばかり、お志乃の
心臓は破裂しそうに、バタついた。

落ち着こうと思っても、心臓の鼓動が高鳴るばかり。
お志乃はベットに横たわったまま悩んでいた。

そこへ別れた母が見舞いにやって来た。
お志乃は退院する事を母へ話した。

母は涙ぐみ、「すまない・・私が馬鹿だった」と言った。
「入院費用は私が払うから、病院で治療をしなさい」母は、
お志乃にそう言ってくれた。

10日ごとに、病院から治療代請求が来た。
母上はそれを払ってくれた、高い請求金額。

死んでもいいと思ったお志乃、母上に感謝した。
これで生きられる、お志乃はほっとして気持ちだった。
しかし、病院費用の事が気になる。
パートなどで女性が働いても支払える金額などではなかった。

何の仕事をしているのか、母上に聞いた。
ブロック工場で、男の人達と一緒に働いているとの事だった。

ベットの中でお志乃は、「母上に恩返しをしなければ」と
心の中でつぶやいた。学校の友達はどうしているんだろう。
お志乃の心臓の鼓動は、また高鳴った。

「涙が止まらない」
お志乃13歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・涙 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃13歳、 母上 
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・病院の明かり
音楽・・・・悲しき口笛
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2003年12月6日号
<お志乃の恋愛小説>
タイトル・・・・「国道に立つ女」

ここまでのあらまし
幼い時に、母や兄弟と別れ別れになり父上に育てられた。
学生の頃、心臓弁膜症で入院となったお志乃は入院費用を父上に
払ってもらえず、途方に暮れていた。

「本日分」
2ヶ月入院していたお志乃は、退院する事になった。
でもすぐに、学校へは息切れするので行けなかった。

家でも、父上との会話は無く行き場所の無い暮らしだった。
夢も希望も無い、いや「夢も希望も」消されたと言った
方がいいだろう。
暗い、毎日が暗い。自分の存在感が無い。

死のう・・・お志乃はそう思った。
ヤスリを拾ってきて、これでナイフを作ろう。

お志乃は時間の有る時に、少しずつ磨いだ。
ヤスリを磨ぐとナイフができる。

かなりの日数をかけて、ナイフはできあがった。
これからどうするか、お志乃は自殺への策を練った。

決行日までに、日数もかかった。

決行当日の夜、お志乃はナイフを持って国道へ出た。
これで腹を刺し、倒れればトラックが轢いてくれるだろう。

田舎道ではなかなか車が来ない、遠くからヘッドライトの
明かりが見えた。来た、車が来た。お志乃の手が震える。

今だ、腹を刺すのは今だ。お志乃は自分に言った。

しかし、別れた母上や弟達の事が浮かび上がってきた。
幼い頃の事、今までの事が一瞬に思い出される。
残った弟達はどうなるだろう、学校の先生の事も浮かんで
きた。
お志乃は自らの命を絶つ事はできなかった。
ただ泣きじゃくり、国道に呆然と立っていた。

「国道に立つ女」
お志乃13歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・国道 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃13歳、 
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・無し(暗闇)
音楽・・・・悲しき口笛
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あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2003年12月8日号 <お志乃の恋愛小説>
タイトル・・・・「さびたナイフ」

ここまでのあらまし
幼い時に、母や兄弟と別れ別れになり父上に育てられた。
学生の頃、心臓弁膜症で入院となったお志乃は入院費用を父上に
払ってもらえず、途方に暮れていた。
死のう・・・お志乃はそう思った。
ヤスリを拾ってきて、これでナイフを作り覚悟を決めた。
しかし、別れた母上や弟達の事が浮かび上がってきて、
お志乃は自らの命を絶つ事はできなかった。

「本日分」
学生時代、楽しいはずの10代・・お志乃にはそれが無い。
自らの命を絶つ事ができなかったお志乃は、ナイフを山のほうへ
投げ捨てた。
学生生活も、もうじき終わる。

社会人になったら、自分はどう生きていったらいいのか、
お志乃はこのとき、生き方を決めた。

自分で命を絶つ事はできない、命ある限り生きて行くしかない。
他人様には迷惑をかけなければ、どんな仕事をしてもいい。
高望みはしない、普通に生きると言う事は難しい。

お志乃の心は、少し晴れたような気がした。

就職も決まり、今日が最後の洗濯となった日。
お志乃はいつものように、川へ洗濯に出かけた。

土手沿いを歩いていると、何か赤い物が目に入った。
それは、お志乃が投げ捨てた(ナイフ)「錆びたナイフ」
であった。

「さびたナイフ」
お志乃13歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・さび 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃13歳、 
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・にこやかな太陽
音楽・・・・錆びたナイフ
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あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2003年12月9日号  <お志乃の恋愛小説>
タイトル・・・・「一合のお米」

ここまでのあらまし
幼い時に、母や兄弟と別れ別れになり父上に育てられた。
学生の頃、心臓弁膜症で入院となったお志乃は入院費用を父上に
払ってもらえず、途方に暮れていた。
死のう・・・お志乃はそう思った。
ヤスリを拾ってきて、これでナイフを作り覚悟を決めた。
しかし、別れた母上や弟達の事が浮かび上がってきて、
お志乃は自らの命を絶つ事はできなかった。
土手沿いを歩いていると、何か赤い物が目に入った。
それは、お志乃が投げ捨てた(ナイフ)「錆びたナイフ」
であった。
「本日分」
子供の頃から、不憫な生き方であったお志乃だが、この世に
似たような人生を送られた人も数多く居られる事であろう。
お志乃は「自分だけではない」、と思いつつも学生時代に
決心した事はそのまま忘れずに、通して来た。

その一つに、「結婚はしない」と言う事も決めていた。
普通の人の生き方であれば、結婚をして子供をもうける事
が一般的ですが。
独身の方が居られましたらすみません、一般論ですので。

同級生に会った時も言われました、「おまえの生きかたは
間違っている」
皆、苦難の波を乗り越えて新たな人生を切り開いて
いるのかもしれないけど。

お志乃は自信が無かったのかもしれない。
病弱であった事もひとつの理由かもしれない。

現在、お志乃は田舎町で一人暮らしの生活をしている。
85歳になったお志乃、白髪も増えた。
今日も台所で、一人分の食事をつくっている。

「一合のお米」
お志乃85歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
これで閉じてしまうと、お志乃の恋愛小説は終わって
しまいます。
お志乃に、楽しかった事やうれしかった事は無いのか、
数少ないですが、有ったんです。
よかったですね、では次回をお楽しみに。
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・お米 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃85歳、 
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・ゆうやけ雲
音楽・・・・酒よ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
私自身、大きな声では言えませんが、
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2003年12月11日号
   <お志乃の恋愛小説>
タイトル・・・・「友情サイクリング・・お志乃感激する」
お志乃には辛い青春時代が多すぎて、楽しかった事や
うれしかった事は数少ない。
思い出すにも、この歳になってはなかなか浮かんでこない。

本日紹介致します出来事は、やっと思い出した事で御座います。
学生時代お志乃は、同級生に「サイクリングへ行こうよ」と誘われ
ました。
でも、お志乃には自転車がありませんでした。
「自転車が無いから」とお志乃は断りました。
すると同級生は、「自転車なら借りてあげるから行こう」と
言ってくれました。

日曜日サイクリング当日、お志乃はおにぎりをつくって
集合場所へ歩いて行きました。
男性4人、女性2人だったと思います集まって来ました。

それから自転車を借りに行き、サイクリングの出発です。

お志乃は行った事も無い場所を眺めながら、「こんなすてきな
所があったんだ〜」とウキウキ気分でした。

昼食は、海の見える丘の上で取ることにしました。
皆のお弁当は、示し合わせたかのように「おにぎり」でした。
「おいしいね!うん!うまいね!」皆がそう言って「おにぎり」を
食べ始めました。
「梅干のおにぎり」お志乃も「最高におししい」と思いました。

帰りに、自転車を貸してくれた方へお礼を言って
皆と別れるとき、お志乃は「ありがとう」と手を振って
自宅へ向かいました。

おにぎりサイクリング、お志乃は幼児のような
うれしさを味わいました。

「友情サイクリング・・お志乃感激する」

お志乃13歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
数少ないですが、うれしかった事有ったんです。
よかったですね、では次回をお楽しみに。
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・サイクリング 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃13歳、 同級生
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・はればれ太陽
音楽・・・・サイクリング
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あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
私自身、大きな声では言えませんが、
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2003年12月15日号
<お志乃の恋愛小説>

タイトル・・・「風と一緒に歩こう」

部屋の明かりを暗くしてお読みください。
太田さん!!蛍光灯を消しておくれやす、わかりましたか。

初めて読まれる方は、バックナンバーがありますので、
HPをご覧下さい。
改めて「風と一緒に歩こう」のはじまり始まり。

学生時代最後の季節、父上に就職するよう告げられた。
お志乃は病弱で、社会に出て生活できるだろうかと
不安に思った。
「この町ともお別れか〜」・・お志乃はつぶやいた。
お志乃には、いろんな思い出は有ったが辛かった思い出が
多すぎるので、何か最後の思い出をつくろうと日曜日に
山へ出かける事にした。

いつものように、おにぎり弁当をつくり一人出かけて
行った。
山では、小鳥達がお志乃を出迎えるかのように
鳴いていた。「遊びに来たよ」小鳥達へ声をかけてみた。
小鳥達は、楽しいのだろうか。
一生懸命に鳴いている。

この山はお志乃が、まき拾いにいつも来ていた所だった。
丘の上に着くと、すがすがしい風が吹いていた。
お志乃はしゃがみこみ、思い出にふけった。

これからどう生きて行くんだろう。・・・・
明日の事は風任せだろうか。
「そうだ、この風と一緒に歩こう。」お志乃は心にささやいた。

「風と一緒に歩こう」
お志乃13歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・風 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃13歳、 小鳥達
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・にこやかな太陽
音楽・・・・風
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
私自身、大きな声では言えませんが、
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2003年12月21日号
<お志乃の恋愛小説>

タイトル・・・「サンタさんは来なかった!」

部屋の明かりを暗くしてお読みください。
momokaさん!!蛍光灯を消しておくれやす、わかりましたか。

初めて読まれる方は、バックナンバーがありますので、
HPをご覧下さい。
改めて「サンタさんは来なかった!」のはじまり始まり。

お志乃の幼少時期というのは、日本の夜明けとも言うべき経済産業が
これから始まるという時代であった。

季節は12月末、今日は【クリスマス・イブ】のことであった。
学校の先生から、「クリスマスの日には枕もとに靴下を置いて寝ると
サンタさんが来てお土産を置いてくれるよ。」と教えられた。

クリスマス・イブの日、お志乃は枕もとへ靴下を置いて寝床に
入った。サンタさんは、どんなおみやげを持って来るのかな。
お志乃はワクワクしながら、深い眠りに入った。

翌朝目がさめると、お志乃は靴下を見た。ぺちゃんこだ・・・。
何も入っていない。
お志乃はがっかりした、サンタさんは来なかったんだ。

翌日、クリスマス本番の日も靴下を枕もとへ置いて床に
入った。サンタさんは来てくれるだろうか。
心配しながら、眠りに入っていった。

翌朝目がさめると、すばやく枕もとの靴下を見た・・・・。
靴下はぺちゃんこ。・・・・

「サンタさんは来なかった!」
お志乃 8歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・クリスマス 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃8歳、 
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・豆電球
音楽・・・・ジングルベル

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学校の先生がウソを言ったのか、サンタさんが忘れたのか
幼い子供の心に傷が付いた一場面です。
現実でないなら、このようなことわざ的なことは無くした方が
いい場合もあります。
その家庭での事情というものがありますから。

あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
私自身、大きな声では言えませんが、
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2003年12月22日号
<お志乃の恋愛小説>

タイトル・・・「私は踊る人形」

部屋の明かりを暗くしてお読みください。
カゲヒサ♪さん!!蛍光灯を消しておくれやす、わかりましたか。

初めて読まれる方は、バックナンバーがありますので、
HPをご覧下さい。
改めて「私は踊る人形」のはじまり始まり。

お志乃は両親が別れ、子供兄弟も離ればなれの生活をしていた。
お志乃、11歳の時であった。

お志乃は父上の方へ引き取られ、暗い生活を強いられていた。
家では、父上と会話もなかった。
父上が夜勤で会社へ出かけている日は、ひとり暮らしで
食事も自分で作らなければ成らなかった。

そんなお志乃は、学校へ行くのが楽しくてしょうがなかった。
クラスでは、皆に親しまれ人気者でもあった。
人間不信に陥ったお志乃も、先生だけが頼りであった。

今日もお志乃は、辛い家庭を忘れて明るく振舞うのであった。

「私は踊る人形」

お志乃 11歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・人形 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃11歳、 
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・窓際の日差し
音楽・・・・チンドンヤ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
私自身、大きな声では言えませんが、
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2003年12月23日号
<お志乃の恋愛小説>

タイトル・・・「50円が欲しい」

部屋の明かりを暗くしてお読みください。
agehaさん!!蛍光灯を消しておくれやす、わかりましたか。

初めて読まれる方は、バックナンバーがありますので、
HPをご覧下さい。
改めて「50円が欲しい」のはじまり始まり。

お志乃は年に数回、別れた母上や兄弟に会いに出かける事が
あった。
しかし、父上にこの事がわかるとひどく怒られるので
町の人にも見つからないように畑の中を走って出かけた。

季節は夏、暑い日差しの中「セミ」が鳴いている。
うだるような暑さ、お志乃は汗だくである。
兄弟に会うと水をごちそうになった。

井戸水は冷たくおいしい、水道など通ってない時代である。
「アイスクリームってどんな味がするんだろう」、お志乃がつぶやいだ。

兄弟達もまだ「アイスクリーム」を食べたことが無い。
「甘いんだろうか、すっぱいんだろうか。」、皆口々に
想像しながら水を飲んだ。
アイスクリーム1個50円する、お金は無い。
正月でさえ、お小使いをもらった事の無い兄弟達である。

それにしても、今日は暑い。
お志乃は強く「うちわ」で扇いだ(あおいだ)。

「50円が欲しい」

お志乃 11歳の夏・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・アイスクリーム 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃11歳、 兄弟達
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・暑い日差し
音楽・・・・せみの鳴き声

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あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
私自身、大きな声では言えませんが、
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2004年1月8日号
<お志乃の恋愛小説>
タイトル・・・「もうすぐ、大会試合。」

部屋の明かりを暗くしてお読みください。
とまとさん!!蛍光灯を消しておくれやす、わかりましたか。

初めて読まれる方は、バックナンバーがありますので、
HPをご覧下さい。
改めて「もうすぐ、大会試合。」のはじまり始まり。

放課後の運動場では、いろんなクラブ員の人達が練習に励んでいた。
バスケット部に、大きな声を出し練習に汗を流す容姿端麗な女性が
いた。お志乃である。・・・「いいでがね!お婆の好きなように
書かせておくれ」
練習をしている時は、裸足であった。

もうすぐ、大会試合がある。
皆、練習に熱をいれていた。
練習が終わると、「お志乃ちゃん、試合頑張ろうね!。」
部員の皆から期待され、声をかけられる。

しかしお志乃は、ユニフォームを買ってもらえない。
試合に出るには、ユニフォームが必要だった。
お志乃は悩んだ、クラブを退会するしかなかった。

「もうすぐ、大会試合。」

お志乃 13歳の夏・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・バスケットボール 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃13歳、 クラブ員達
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・暑い日差し
音楽・・・・掛け声

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あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
私自身、大きな声では言えませんが、
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2004年1月16日号
<お志乃の恋愛小説>
タイトル・・・「たそがれ、一膳の食事。」

部屋の明かりを暗くしてお読みください。
きりんさん!!蛍光灯を消しておくれやす、わかりましたか。

初めて読まれる方は、バックナンバーがありますので、
HPをご覧下さい。
改めて「たそがれ、一膳の食事。」のはじまり始まり。

母上や兄弟と離れ離れになったお志乃は、父上と二人暮し
であった。
父上が会社で夜勤の時は、お志乃はひとり生活である。

休日には、山へまき拾い。
洗濯は、川へ大きなタライの桶を持って出かけた。

食事は、幼いお志乃にはたいした料理は作れなかった。
魚の缶詰と、豆腐が多かったように記憶している。

それでもお志乃は、学校では明るく振舞っていたのである。
今日もお志乃は、竹の筒を口にして火を起し煙にむせびながら、
食事の支度をするのであった。

「たそがれ、一膳の食事。」
お志乃 12歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・竹の筒 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃12歳、 
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・あやしき炎と煙
音楽・・・・まきのはじく音

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あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
私自身、大きな声では言えませんが、
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2004年2月3日号
<お志乃の恋愛小説>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
タイトル・・・「時のいたずら、母上は養老院暮らしだった。」

部屋の明かりを暗くしてお読みください。
とんとんさん、ことことさん!!蛍光灯を消しておくれやす、わかりましたか。

初めて読まれる方は、バックナンバーがありますので、
HPをご覧下さい。
改めて「時のいたずら、母上は養老院暮らしだった。」のはじまり始まり。

お志乃は50歳まで、神奈川県川崎市で暮らしていた。
ある日、お志乃へ一本の電話が入った。
遠く離れた田舎に住んでいる姉からであった。
「父上が亡くなった、すぐ帰って来なさい。」

父上とは、37年も会っていない。
13歳で就職していらい、会うことは無かった。

葬儀では、お志乃が喪主となる。
やせて変わり果てた父上に37年ぶりの再会となった。
しかし、今は話すこともできない。
何もしてやれなかった、お志乃はあふれる涙をこらえる事ができなかった。

喪主挨拶では、参列された方へ「わたしは子供としての資格は
有りません」と、今までの経緯を話した。

葬儀が終わり、お志乃は別れた母上に会う事にした。
母上とは11歳の時別れ、その後1度会っていらいの久しぶりの
再会である。

母上の住んでいた家は今は無かった。
姉に案内されて行った場所は、養老院であった。
養老院内は、電気節約なのか薄暗かった。

院内のローカを歩いていると、窓際で車椅子に座って
クレヨンを左手に持ち絵を画いている白髪交じりの老婆が居た。

別れた母上であった。

「時のいたずら、母上は養老院暮らしだった。」
お志乃 50歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・養老院 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃50歳、 
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・薄暗い養老院の電灯
音楽・・・・東京だよお母さん(島倉千代子)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
私自身、大きな声では言えませんが、
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2004年2月4日号
<お志乃の恋愛小説>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
タイトル・・・「朝日の差し込む部屋」

部屋の明かりを暗くしてお読みください。
ウランさん、とんかつさん、chaoさん!!蛍光灯を消しておくれやす、わかりましたか。

初めて読まれる方は、バックナンバーがありますので、
HPをご覧下さい。
改めて「朝日の差し込む部屋」のはじまり始まり。

お志乃は13歳で、奈良県香芝町に就職しております。
紡績工場と印刷工場のある会社でした。
近くにお住まいの方は、ピンとくるはずです。

お志乃は会社の寮生活でした、一部屋4名皆同じ年代の若い娘達が暮らしておりました。

娘達は好奇心大生でした。皆、お化粧をする事に夢中になっておりました。
お志乃も、ぎこちない手つきでお化粧するのですが、美人に見えません。
どうしたらお化粧で、美人になれるか皆悪戦苦闘をしておりました。

と言っても、お志乃はお化粧をしなくても素顔で美人でした。
(いいでがね、ここだけの話じゃでお婆の好きなように書かしておくれでが。お志乃は若い時は美人じゃったんじゃ。)

朝起きて、部屋の窓のカーテンを開けるとまぶしい太陽の明かりが差し込んできた。
「さあ〜今日も一日、頑張るぞ。」お志乃は大きく手を上げ胸いっぱいに空気を吸い込んだ。 「朝日の差し込む部屋」
お志乃 13歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・お化粧 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。

出演者・・・・お志乃13歳、 会社の同僚若い娘達
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・まぶしい太陽
音楽・・・・チキチキバンバン
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も私自身、大きな声では言えませんが、
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2004年2月27日号
<お志乃の恋愛小説> 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
タイトル・・・「居眠りをする!生徒達!」
部屋の明かりを暗くしてお読みください。
しみちゃんさん、ティナママさん、!!蛍光灯を消しておくれやす、
わかりましたか。
初めて読まれる方は、バックナンバーがありますので、HPをご覧下さい。
改めて「朝日の差し込む部屋」のはじまり始まり。
奈良県御所市に就職したお志乃は、学校へ行きたくて
大和高田市の定時制高校へ入学した。
(バックナンバーの何処かに書いてあります。)
学校は大和高田市駅から、7分くらい歩いた所にあります。
1クラス30名ほど居たかと思います。
授業は4時間制でしたでしょうか、忘れました。
授業が終わると、夜食にパンとミルクが出ました。
クラブ活動も有り、どのクラブに入ろうかと見にいきました。
お志乃は卓球部へ行って見ました、皆元気よく練習しておりました。
授業になると、皆元気がありません。
中には、居眠りをする生徒も居ました。
昼間は仕事で、疲れているんだな〜と思いました。
お志乃も時々、コックリをする事もありました。
でも先生は怒りません、先生はわかっているのです。
聞けば、先生自身夜学卒業だそうでした。
できるだけ大きな声で、授業をしてくれました。
授業が終わり下校する時、校門で先輩に声をかけられました。
卓球部の先輩でした。
「あなたは卓球部に入りたいの?」
お志乃は「はい!」と返事を返しました。
お志乃は「卓球あいちゃん」を目指したのですが挫折します。
「居眠りをする!生徒達!」
お志乃 14歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・居眠り 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
インターネットでも、
お婆新聞だけでしか読む事はできません。
出演者・・・・お志乃16歳、夜学の生徒達
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・夜学の蛍光灯
音楽・・・・あおげば尊し
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あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
私自身、大きな声では言えませんが、
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2004年2月29日号
<お志乃の恋愛小説> 
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タイトル・・・「お志乃を待つ、菜の花」
部屋の明かりを暗くしてお読みください。
サチコさん、!!蛍光灯を消しておくれやす、わかりましたか。
初めて読まれる方は、バックナンバーがありますので、HPをご覧下さい。
改めて「お志乃を待つ、菜の花」のはじまり始まり。
遠い、遠い昔の話じゃ。
お志乃が小学校の頃、学校へ通う道筋にきれいな菜の花が咲いておったァ。
季節は丁度2月今頃じゃ。
お志乃は、菜の花の臭いをかぎながら通って行った。
今日は、菜の花さんに声をかけた。「行ってくるよ、待っててね。」
お志乃は元気よく、学校へ向かって行った。
授業が終わり、お志乃はテクテクと家路に向かった。
しばらく歩いていると、いい臭いがしてきた。
菜の花さんの臭いだ。
お志乃は菜の花さんの傍に行くと立ち止まり、菜の花さんを手にした。
お志乃はしゃがみこみ、菜の花さんに学校で有ったことを話し始めた。
楽しかった事など、いっぱい話してあげた。
近くの杉林では、カラスが鳴いている。もう、夕暮れ時。
「また、明日合おうね」お志乃は立ち上がりスタコラと家へ向かって行った。
「お志乃を待つ、菜の花」
お志乃 11歳の冬・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・菜の花 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
インターネットでも、お婆新聞だけでしか読む事はできません。
出演者・・・・お志乃11歳、
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・希望の日差し
音楽・・・・カラスが鳴くから帰ろ
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あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も
私自身、大きな声では言えませんが、ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2004年3月24日号
本日は、予定を変更致しまして私達に「笑い」を与えてくれた、
「ザ・ドリフターズ」のリーダー「いかりや長介」さんに
ご冥福(めいふく)をお祈り申し上げますとともに、「ありがとう」
とお礼を述べたいと思います。
タイトル・・・「いかりや長さん!お疲れさん」
部屋の明かりを暗くしてお読みください。
ZIZIさん、!!蛍光灯を消しておくれやす、わかりましたか。
初めて読まれる方は、バックナンバーがありますので、HPをご覧下さい。
改めて「いかりや長さん!お疲れさん」のはじまり始まり。
「ドリフターズ」結成40年になるそうです。
40年前といえば、景気のいい時代であったかと思います。
お志乃もまだ、ピチピチお色気のある頃でした。(いいがね!
お婆がどう書こうと勝手じゃが。)
お志乃は若い頃、辛い人生を歩んで来ているので一人になると
暗い性格に陥りやすかった。
しかし、テレビでの「ドリフターズ」を見ていると笑えた。
お茶の間の皆様方も、一日の疲れが吹き飛んだのではないかと思います。
小さい子供さんの歓声も聞こえてきます。
人は誰でも死が来るのですが、満足な人生であったならそれでいいと思います。
わたくし、お志乃も死ぬ間際まで「85歳 お婆新聞」を発行して
皆様方のお役に立ちたいと思っております。
「いかりや長さん!お疲れさん」
お志乃 46歳の冬・・・まだピチピチ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・イカリヤ 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
インターネットでも、
お婆新聞だけでしか読む事はできません。
出演者・・・・お志乃46歳、「ドリフターズ」
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・ほのかなローソク
音楽・・・・8時だよ!全員集合
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あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も私自身、大きな声では言えませんが、
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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2004年6月30日号
<お志乃の恋愛小説> 
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タイトル・・・「食べられない飴玉」
部屋の明かりを暗くしてお読みください。
agehaさん、マジカルゲートさん、早苗さん!!蛍光灯を消しておくれやす、わかりましたか。
初めて読まれる方は、バックナンバーがありますので、HPをご覧下さい。
改めて「食べられない飴玉」のはじまり始まり。
むかし昔、かなり過去の出来事じゃった。
お志乃が、まだ5歳くらいの頃(昔のことを思い出すのに苦労するんじゃよ)。
姉が誰かにもらったのか、一つの飴玉を持ってきた。
姉は一つの飴玉を分けてあげようと、包丁で切ろうとした。
しかし、飴玉は硬くてなかなか切れない。
丸い飴玉の上で包丁のバランスがくずれ、姉は指を切ってしまった。
お志乃は驚き泣きじゃくり、母上の仕事場へ行った。
「ねえちゃんが指を切った!」お志乃は泣きながら母へ言った。
母は、近くのそうめん工場で働いていた。
姉の指の治療が終わり、まな板の上に血で染まった飴玉と包丁があった。
「食べられない飴玉」
お志乃 5歳の夏・・・まだつぼみ。
「完」
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この物語は、実話を元に構成されています。
発刊場所・・・飴玉 書房 (むかしあったんじゃよ)
現在の本屋さんでは手に入りません。
お婆新聞だけでしか読む事はできません。
出演者・・・・お志乃5歳、 姉8歳 母上(年齢不明)
編集者・・・・お婆85歳
照明・・・・照りつける太陽
音楽・・・・カナリヤ
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あなたの青春時代はどうでしたか、辛い時代のあった人も私自身、大きな声では言えませんが、
ここで気分を変えて頑張っていきましょう。
お婆

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★ お疲れ様です、最後まで読んで頂有難うございました。くじけずに頑張って生きましょうな・・